バトルラインの引退後

●バトルラインの引退後

バトルラインはビッグレッドファーム•明和(以降BRFUJI)に繋投されている。ここに種牡馬厩舎が新設されるまでは、種牡馬たちはBRF浦和に繋投されていたので、見学の際は注意。さっそく、種牡馬担当の松尾邦宏さんに案内してもらった。筆者はBRF明和を訪れるのは初めてだ。種牡馬用の厩舎はまるでヨーロッパの写真集に登場するように、シックで可愛らしい。その先のスロープを降りていくと、バトルラインはじめ、種牡馬たちの放牧地がある。『バト』 か、「バトル」つて呼んでます。呼んで来ることもあれば、来ないこともありますね。ラヴもマックスも呼べば必ず来るし、特にラヴなんか走ってくるんでカワイイですよ(笑)」そういえば、以前の繋養先に取材に行った際、呼んでも全然来てくれなかったのを思い出した。自分の気が向かないとダメなタイプなのかも。でも、案に相述して、すぐに寄ってきてくれ、ひと安心。ただし、全身の写真を撮ろうとして移動すると、レンズを覗き込むような、首を低くした姿勢でノソノソと寄ってきてしまう。相変わらずくつきり割れたお尻の筋肉も、胸前の筋肉もムキムキで、毛ヅヤもピッカピカなため、ボーっとして人の(馬の)良さそうな顔とあいまって、オジサンぽいボディービルダーみたいに見える。

「ウチの種牡馬の中では一番体高が低いんですが、体重は一番重いですね」との松尾さんの言築に深くうなずいてしまった。続いて、バトルの普段の様子を教えてもらった。「手のかからない馬ですが、ただ『さあ、いくぞ」って思った時にオーバーアクションになりやすいみたいです。たとえば、種付のために馬房から引き出そうとすると、すんなり歩き出さずに立ち上がったりすることがあります。でも、そんな時に怒って抑えようとするとかえってバタバタするんで、引いて歩き続けて落ち着かせます。それ以外では『ダメ』と言われたことを理解して聞き分けますね」なるほど、気持ちが先走っちゃうタイプなのかも。「でも、バトルは『待て』ができるんですよ。割とガッツイてカイバを食べるんで、『待て」と言うと、1週間くらいはカイバを付けてからしばらく待って、格ち着いて食べます。でも、効果が菊れてくるとまたガッツクようになるので、また「待て」です(笑)」おおー、「待て」ができる馬なんて、箪者が知る限りでは初めてだ!!実はかなり賢いのでは?・11の前のカイバを見ながら「待っている」バトルを想像すると、あまりにも可愛くて笑ってしまった。「さあ、行くぞ!」という時のオーバーアクション以外は、素直で気の良いバトルだが、「ここぞ」というところでパワーが出せるとも考えられる。そのパワーと、開き分けの良さと、そしてパワフルな肉体が産駒に伝われば、父のような活躍が望めるのではないだろうか。でも、その中に「待て」ができる仔が、1頭でもいたらいいなあ。

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